令和に求められるリーダー像は、監督型から「チームの雰囲気づくり」ができるキャプテン型リーダーにシフトしている。フリーランスプロ人材マッチングのITプロパートナーズなどを運営するHajimari(東京都渋谷区)が、700人のビジネスパーソンを対象に実施した「管理職に関する意識調査」で分かった。
どのようなマネジメントをされたいかについて、1位は「チームの雰囲気を良くしてほしい」(252人)だった。2位は「長所を褒めて伸ばしてほしい」(170人)で、「厳しい指導」を望む声の倍以上となった。
3位には「ビジネスライクな関係でいたい」(165人)がランクインし、プライベートには干渉しないことが「令和型マネジメント」の特徴として浮かび上がった。この結果から、マネジメントスキルが指導・管理能力から、育成やコミュニケーション力へと移り変わっていること分かった。
理想の働き方として最も多かったのは、「オン・オフをはっきりさせ、プライベートを大切にする」(260人)だった。「本業の給与をしっかり上げていく」(213人)、「成果にこだわらず、ストレスフリーでゆるく働き続ける」(172人)が続いた。
一方で、「出世して組織を率いる」と回答した人は72人だった。そのうち40〜50代は23人で、世代間の違いはほとんど見られなかった。終身雇用や年功序列が過去のものとなりつつある今、会社に依存しないキャリア戦略や多様な収入源を模索する姿勢が強まっている。
管理職になることについて「絶対になりたくない」(198人)や「あまりなりたくない」(162人)と、否定的な意見を持つ人は半数以上おり、若手からベテランまで管理職を避ける人が多いことが明らかになった。
管理職を志向する人に理由を聞くと「収入が上がるから」(59人)が最も多く、次いで「自分の裁量が高まる」(50人)、「社内で出世したい」(49人)となった。権威ややりがいよりも、収入の増加が主な動機になっているようだ。
一方で、管理職を望まない人の理由は「責任が重すぎる」(162人)が最も多く、「仕事量が増える」(143人)、「メンタル面での不安」(113人)が続いた。令和のビジネスパーソンは、社内での地位や権限よりも、収入や時間といった個人の生活の質を重視している。
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