ドコモでは6月5日から新料金プランを開始します。既存の小容量プラン「irumo」は6月4日で新規受付を終了し、その後は新プラン「ドコモ mini」が小容量帯を担うことになりました。
そこで今回は、irumoとドコモ miniを比較した上で、現行のirumoユーザーがどうするべきか解説します。あわせて、今後小容量帯のプランを契約するならどこがお得か、オススメも紹介します(料金は全て税込み)。
まずはirumoの料金プランをおさらいしましょう。irumoは月のデータ容量が0.5GB、3GB、6GB、9GBから選べます。0.5GBプランは月額550円と安いものの、5Gには接続できず、通信速度は最大3Mbpsに制限されます。3GB以上のプランはドコモ光セット割/home5G セット割とdカードお支払割が適用でき、全て適用すると3GBプランは880円で使えます。
6月5日から提供される「ドコモ mini」は、月のデータ容量が4GBと10GBから選べます。月4GBの通常料金は月額2750円、10GBは3850円で、ドコモ光セット割/home5G セット割、dカードお支払割、ドコモでんきセット割を適用すると、それぞれ月額880円と月額1980円になります。
では、irumoとドコモ miniはどちらがお得でしょうか。どちらも複数の割引を適用するのが前提のプランなので一概に比較はできませんが、今回は通常料金と、各種割引をフル適用した場合の料金で比較してみます。
割引適用後の料金で比較すると、実はドコモ miniがお得な容量帯もあります。例えば月のデータ使用量が0.5GBから3GBの場合、割引後の料金はirumoもドコモ miniも月額880円です。irumoで使える容量は3GBですが、ドコモ miniなら4GBまで使えるので、ドコモ miniの方がお得ですね。また、月3〜4GBの人は、irumoよりドコモ miniの方が月660円もお得です。
6GB以上使う人も、ドコモ miniの方が月110円安くなります。ドコモ miniでドコモでんきセット割を適用しなくてもirumoと同額なので、10GBまで使えるドコモ miniを契約した方がお得ですね。
まとめると、irumo契約者で月のデータ使用量が0.5GBから4GBの人と、6GB以上の人はドコモ miniにプラン変更した方がお得です。逆に、0.5GBプランの契約者と、月のデータ使用量が4〜6GBの人はirumoが安いので、irumoを契約し続けましょう。
ただし、ドコモ miniにはいくつか注意点もあります。irumoで適用できる割引はドコモ光セット割/home5G セット割とdカードお支払割の2つでしたが、ドコモ miniはこの2つに加えて「ドコモでんきセット割」も含まれています。固定回線やクレジットカードとのセット割に比べて、でんきとのセット割はあまりなじみがないかもしれません。
ドコモでんきには「ドコモでんきGreen」と「ドコモでんきBasic」の2つがあり、「ドコモでんきBasic」を選ぶと基本的に地方の電力会社(東京電力や関西電力など)と同じ料金で使える上、最大2%のdポイントが還元されるのでお得です。
ただし、電気料金の仕組みは分かりづらく、過去には一部の新電力会社で電気料金が異様に高くなるなどのトラブルがあったため、地方の電力会社の方が安心という人も多いでしょう。筆者も、スマホとセットでお得になることは理解しつつも、何となく地方の電力会社のままにしています。irumoよりドコモ miniの方がお得になるパターンは多いものの、割引を全て適用するハードルは上がっているので注意してください。
そもそもirumoもドコモ miniも各種割引を適用する前提の料金になっています。特にドコモ光セット割/home5G セット割を適用しない場合は他社に比べて割高です。割引対象の固定回線を契約しない場合は、他社に乗り換えた方がいいでしょう。
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