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孫正義×OpenAIアルトマン氏対談に一言だけ登場した謎の人物「ジョニー」とは ITギークなら知ってるあの人

» 2025年02月03日 18時03分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ソフトバンクグループは2月3日、顧客企業を対象としたイベントに米OpenAIのサム・アルトマンCEOらを招き、企業向けAI「Cristal Intelligense(クリスタル・インテリジェンス)」を発表した。その後で行われたサム・アルトマン氏と孫正義氏の対談に、一瞬だけ出てきたのが「ジョニー」だ。

米OpenAIのサム・アルトマンCEOと孫正義氏の対談(撮影:井上輝一)

 対談の中で、孫正義氏は「ジョニーがターミナルデバイスを作ってくれそう」と話していた。ここに登場するジョニーとは、米AppleでCDO(チーフ・デザイン・オフィサー)を務めていたジョナサン(ジョニー)・アイブ氏とみられる。

 日本経済新聞は3日、シリコンバレー発の記事として、OpenAIが“スマートフォンに代わる生成AI端末”の開発に乗り出すため、ジョナサン・アイブ氏の会社と連携すると報じた。実はこのニュース、23年9月に一度報じられた件の続報。アルトマン氏が「生成AIと対話するための端末」についてアイブ氏に相談し、ソフトバンクグループの孫氏にも支援を求めたと、米Financial Timesなど複数の経済誌が報じている

 ジョナサン・アイブ氏といえば、Appleが1998年に発売したボンダイブルーの初代「iMac」以来、20年に渡ってApple製ハード、ソフトのデザインを手がけてきたデザインチームのトップだ。1990年代に危機に瀕したAppleを、故・スティーブ・ジョブズ氏の元で復活させた立役者の一人といえる。

ボンダイブルーの初代「iMac」(1998年発売)。当時、PCは白くて四角いのが当たり前だったため、業界に衝撃を与えた(出典:19年のPC USERの記事

 アイブ氏は19年にAppleを退社し、サンフランシスコに自身のデザイン会社「LoveFrom,」を設立した。この会社、コーポレートサイトはあるのに何の情報も掲載していないという、一風変わった社風のようだ。

 そんなLoveFrom,が考えるAI端末はどんな姿になるのか。19年にAppleを離れる際、ジョナサン・アイブ氏は、Financial Timesのインタビューに「今はウェアラブルに興味がある」と語っていたが、さて……。

「LoveFrom,」は一応公式サイトを持っているが、アクセスすると会社ロゴとクマのアニメーションしか表示されない(出典:LoveFrom,の公式サイト)

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