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スクエニの不調は“FF”の新作に現れていた? ゲーム好きマンガ家が抱いた違和感サダタローのゆるっとマンガ劇場(1/7 ページ)

スクエニの決算が市場の期待に届かず、株価も下がっています。昨年度はFFシリーズの新作含め多くのタイトルが出ましたが、ネット上の評価は厳しめでした。

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 スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下スクエニ)が5月13日に発表した決算がゲームファンに衝撃を与えています。なんと最終利益が前年度比で約7割減。いくつものゲームの開発を中止し、これまでの開発費などを損失として計上したことが主な理由のようです。

 昨年度は、大人気シリーズの新作である「FINAL FANTASY XVI」(FF16)と「FINAL FANTASY VII REBIRTH」(FF7リバース)が発売されましたが期待ほど売れていないようです。PS5専売なのもさることながら、ネット上では作品に対する評価も厳しめの印象でした。

 ボクも両方プレイしましたが、正直、ネットの評価に納得できる部分はあります。両作とも映像などのクオリティーは高い一方で、遊んでいてストレスを感じることがとても多いのです。

 例えば、FF16では世界観に没入させるために、FF7リバースでは変に凝ったつくりのミニゲームのせいで……作り手が見せたいものや遊んでほしいことのために、プレイヤーが不便を強いられることが多いようにボクは感じました。

 そのせいか、極力プレイヤーのストレスをなくすように作られている他社のゲームに比べ、遊んでいて古臭く感じます。ゲームの売りであったストーリーが期待以上のものではなかったことも、両作の評価が低い理由かもしれません。

 それでもボクは、FF7リバースで初めて見たフィールドの美しさにとても感動したし、そのフィールドを探索することにとても興奮しました。不満もありますが、最近遊んだゲームの中では個人的にはナンバーワンだと思っていますし、FF7のリメイク最終作になる次回作にも相当期待しています。

 開発体制を見直し、今後はNintendo Switchを含むマルチプラットフォーム展開を進めるというスクエニが、今後どのようなゲームを生み出していくのか、個人的に期待したいと思います。

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