プレミアムとクリエイティブ、どちらを選ぶ? デルの「XPS 13 Plus」と「XPS 15」の性能を検証する(1/4 ページ)

» 2023年11月27日 17時29分 公開
[でこいITmedia]

 デル・テクノロジーズのXPSシリーズには、コンパクトでハイパフォーマンス、スタイリッシュな外観のモバイルノートPC「XPS 13 Plus」と、プロフェッショナルユースにも対応する大画面ノートPC「XPS 15」の2機種がある。今回はそれぞれの特徴を掘り下げると共に、使用シーンやニーズによって、どちらのモデルが適しているのかを解説しよう。

photo 「XPS 13 Plus」(写真=左)と「XPS 15」(写真=右)

スッキリしたデザインが目を引く「XPS 13 Plus」

photo 13.4型のディスプレイを搭載したデル・テクノロジーズ「XPS 13 Plus」

 今回、デル・テクノロジーズから試用機として借用したXPS 13 Plusのスペックは以下の通りだ。

XPS 13 Plus

  • CPU:Core i7-1360P
  • 内蔵GPU:Intel Iris Xe Graphics
  • メインメモリ:16GB(LPDDR5 6000MHz)
  • ストレージ:512GB SSD(PCI Express接続)
  • ディスプレイ:13.4型液晶
  • タッチ対応:○
  • 解像度:3840×2400ピクセル
  • 最大輝度:500ニト
  • カメラ:720p
  • キーボード:日本語配列(指紋センサー付き)
  • OS:Windows 11 Home(日本語)
  • サイズ:約290.30(幅)×199.04(奥行き)×15.28(高さ)mm
  • 重量:約1.23kg
photo CPU-Zで確認したCore i7-1360Pの情報

特徴的なキーボードとタッチパッド

 XPS 13 Plusのボディーサイズは約290.30(幅)×199.04(奥行き)×15.28(高さ)mmで、重量は約1.23kgだ。カラーバリエーションはプラチナシルバーとグラファイトの2色を用意している。

 キーボードは「ゼロラティスキーボード」と名付けられた、キーの隙間が極端に少なく、見た目も美しいデザインになっている。筆者はここ数年、アイソレーションキーボードのノートPCしか使っていないが、打ちづらさを感じることは少なかった。

 一方で、Escキーやファンクションキー、Deleteキーなどはタッチ式になっている。筆者は正直あまり使い勝手がいいとはいえないと感じた。利用頻度の高いEscキーとDeleteキーの2つだけでも物理キーにしてほしかった。逆に、これらのキーをあまり使わない人なら気にならないし、通常のキーボードよりも見た目がシンプルなので好印象となる人もいるだろう。

photo キー間の隙間がほとんどない「ゼロラティスキーボード」。ファンクションキーの列はタッチ式で、電源オン時にバックライトによってその存在を表すようになっている

 通常のノートPCであればパームレスト部分とタッチパッド部分には段差があり、明確にタッチパッドの存在を認識できる。しかし、XPS 13 Plusのタッチパッドは段差が無く、パームレストと完全にフラットになっているため、視覚的にタッチパッドを確認することはできない。

 使い始めた当初は分かりづらいと思ったが、本来タッチパッドがある中央部分にしっかりとセンサーが存在していて、反応も普通のタッチパッドと変わらず自然なので、全く問題なく使うことができた。

photo タッチパッドの部分も完全にフラットになっていて、見た目はかなりシンプルでスタイリッシュだ

 ディスプレイは13.4型でアスペクト比は縦長の16:10となっている。16:9よりも縦に表示できる情報量が多いので便利だ。今回試しているモデルはタッチ対応の3840×2400ピクセル(UHD+)だが、タッチ対応の3456×2160ピクセル(3.5K、OLED)、タッチ対応の1920×1200ピクセル(フルHD+)、タッチ非対応の1920×1200ピクセル(フルHD+)が選択できる。

 解像度が3.5KおよびUHD+のモデルは反射防止ディスプレイになっているが、実際は思ったよりも反射するので注意が必要だ。

photo 13.4型(アスペクト比16:10)のディスプレイ。ベゼルは非常に狭い
photo ベゼルは狭いがディスプレイ上部に720pのWebカメラとWindows Helloによる顔認証用のIRカメラが搭載されている

 本体のポートは、USB PD(Power Delivery)による電源供給とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力を兼ねたThunderbolt 4端子×2基のみとなっている。本体には「USB-C - USB-A 3.0アダプター」と「USB-C - 3.5mmヘッドセット アダプター」が付属しているため、USB-A接続の機器やヘッドセットの接続も追加投資無しで行えるが、アダプターを持ち歩かなければいけないのはやや煩わしい。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.2に対応する。

photo 天面部分にデルのロゴがある
photo 底面にはXPSのロゴ、両側面にスピーカーが用意されている
photo 左側面にThunderbolt 4端子がある
photo 右側面にもThunderbolt 4端子を搭載している
photo 付属のACアダプターは60W出力となっている
photo 「USB-C - USB-A 3.0アダプター」と「USB-C - 3.5mmヘッドセット アダプター」が付属している
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