Appleが発表したばかりの「iPhone 16e」はホームボタンを搭載しない。iPhone 16eの登場に伴い、ホームボタンを搭載した「iPhone SE(第3世代)」は、Appleのラインアップから姿を消した。
ホームボタンは、ディスプレイの下にあり、ロックされた状態で親指を置けば、Touch IDでロックを解除でき、1度押せば作業中の画面からすぐにホーム画面に戻れるのが便利だった。なお、「iPhone 7」以降は、物理的に押し込むタイプのボタンから、振動を生み出す「Taptic Engine」に置き換わり、物理ボタンのような感覚で扱えるようになった。
iPhone 16eの登場に伴い、ホームボタン付きのiPhoneを選べなくなったが、最新モデルのiPhone 16eでホームボタンを使いたい場合、どうすればいいのだろうか。当然、ホームボタンはないため、iPhone SEシリーズなどと同じような操作感は得られないが、疑似的に復活させる2つの技がある。
1つは、ショートカットの機能と、側面のアクションボタンに頼る技。最初にショートカットアプリを開き、「すべてのショートカット」を選択する。次に画面右上の「+」を選択し、「アクションを検索」をタップ。検索窓に「ホーム画面」と入力し、結果候補の「ホーム画面へ移動」を選択し、画面右上の「完了」をタップする。
続いて、設定を開き、「アクションボタン」を選択し、ショートカットの項目下にある「上下矢印のあるアイコン」をタップ。すると、ショートカットアプリが起動するので、「ショートカットを検索」をタップし、「ホーム」を入力する。すると、先に作成したショートカットが表示されるので、「ホーム画面へ移動」を選択すればいい。
これらの設定を終えれば、iPhone 16eの側面にあるダイレクトボタンを長押しして、ホーム画面に戻れる。ただし、この方法ではホーム画面に戻ることは可能だが、iPhone SEシリーズなどの物理ボタンを素早く2回押したときに表示される「起動中のアプリ」は表示できない。
そこで、もう1つの技を使って、ホームに戻る/起動しているアプリの表示の両方を実行したい。それは、「AssistiveTouch」という機能を使う技。AssistiveTouchは、ホームボタンや電源ボタンをディスプレイに触れるだけで操作したり、複雑な操作を置き換えたりできる機能だ。
設定を開き、「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」の順に選択し、「AssistiveTouch」をオンにしたら、「シングルタップ」→「ホーム」の順に選択する。これと同じ手順で、「ダブルタップ」に「アプリスイッチャー」を割り当てる。
AssistiveTouchを有効にしているときは、画面上にボタンが表示されるので、これを1回タップすればホーム画面に戻れ、2回タップすれば起動中のアプリを表示できる。タッチ操作のため、物理ボタンを押すときと完全に同じ感覚は得られないが、どうしてもホームボタンがほしい人にとって有用だろう。
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